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2017年度第1回「行き場をなくした少女の居場所-街を彷徨う若者と大人とのつながり」

  • 開催日:2017年6月30日
  • 会場:ルーテル東京教会
*チラシ
http://machi-pot.org/modules/fund_luther/uploads/2017-1st_hinkon-chirashi.pdf


【主催】まちぽっと、高木仁三郎市民科学基金、難民起業サポートファンド
【協力】関野和寛氏(ルーテル東京教会牧師・牧師ROCKS)、早坂毅氏(税理士)、濱口博史氏(弁護士)
【後援】新宿区社会福祉協議会
【助成】市民ファンド推進プログラム【助成プログラム】2016助成事業
* 宗教改革500周年記念事業

登壇

仁藤 夢乃さん(女子高校生サポートセンターColabo代表)
関野和寛さん(ルーテル東京教会牧師/牧師ROCKS)
奥田裕之(認定NPO法人まちぽっと) *対談コーディネート

本編

*今回の記事は参加された村田悠さんが書いてくださいました

2107年6月30日に日本福音ルーテル東京教会(東京都新宿区)にて「行き場をなくした少女の居場所 -街を彷徨う若者と大人とのつながり」が開催されました。登壇者は、仁藤 夢乃さん(女子高校生サポートセンターColabo代表)と関野 和寛さん(ルーテル東京教会牧師/牧師ROCKS)。第1部では関野さんのトークと生演奏、第2部は仁藤さんの活動報告。そして3部ではお2人の対談の流れでした。

最初は関野牧師のお話から。マルチン・ルターの宗教改革から500年ということで、ルターが残した格言「誰でもビールを飲めば眠くなる。そうすれば誰も罪を犯すことはない。だからビールを飲もう!」とルターの顔がプリントされた、この日のために作られたビールカップを片手に乾杯。

学生の頃から「ロックバンドで生活したい」と思っていた関野さんは、とあるきっかけで牧師の存在がより身近に。必ずしも品行方正とは限らない多様な牧師たちとの出会いを通じ、「適当だけど素敵にもなれる人種が牧師」だと考えているそうです。その流れで、歌舞伎町に近い新大久保という地だからこそ教会に駆け込んでくる人たちのことを、ときにコミカルにときに真面目に紹介。

そして、牧師ROCKS(関野さんが参加するメンバー全員が現役のキリスト教会牧師のバンド)の曲「聖者の叫び」と新曲「Hey Lee」を熱唱しました。

第2部は仁藤夢乃さんによる講演。仁藤さんは「すべての少女に衣食住と関係性を。困っている少女が暴力や搾取に行きつかなくてよい社会に」をコンセプトに中高生世代の女の子たちを助けるために活動中。思春期に夜の街をさまよい歩いたという仁藤さん自身の体験と、渋谷で出会った女の子たちの様々なエピソードを語っていきます。

「自由意志で売春をしているのだろう」「別に困っていないだろう」と決めつけられてしまいがちな女の子たちですが、背景には家に居場所がない、自己肯定感をうまく伸ばすことができないなどの困難が隠れています。その欠乏感を利用し、「君が必要だよ」と優しく居場所を提供するようなふりをして行き場のない子たちを囲い込む買春斡旋者がいること。そして紋切型に少女たちを規制するのではなく、ほかに肯定してくれる受け皿を作ることの大切さを訴えました。

中でも印象的だったのが「彼女たちはどこに信頼できる大人がいるのかわからない」。そのことばを何回も繰り返していました。

第3部は、関野さん、仁藤さんそろっての対談。2人に共通するのは現場至上主義だということ。様々な人と言葉を交わし、悩み、アクションする中で、色んな人の許しをもらい生きてきたのだ、とうなずきあっていました。加えて仁藤さんは、「解決を目的にしたくない。女の子たちに伴走することそのものが目的。一緒に悩み考えて、『今だ』ってタイミングで背中を押せる大人になりたい。」と。

フロアの男性からの「女の子たちを支援したいんですけど」という質問に対しては、「その気持ちは非常に大切だが『見えないように支援する』ということも意識してほしい。さまざまな状況の女の子がいるので、直接的な支援が望ましくない場合も多い。例えばそっと未開封のペットボトルやホカロンを渡し『あなたの存在に気づいているよ』と示し、立ち去るだけで十分気持ちの支えになる」と、仁藤さんが答えていました。

感想として、まずは知識を得ることが非常に大切だと感じました。本当は体育祭などクラスのイベントに出たいのに、クラスTシャツが買えず、自分を守るために「興味ない」というふりをせざるを得ない子がいること。家が安心して寝られる場所ではないので、神経が張り詰めてしまい、授業中に寝てしまったり遅刻してしまうこと。

世の中で「当たり前」「できて当然」とされている中からぽろぽろ落ちざるを得ない子がいる。「この子は本当にそう思っているのかな?」「なにか裏に困りごとがないかな?」「そもそも私の当たり前は、相手にとっても当たり前なのかな?」そういった違和感を信じて相手を見つめてみる。そこが第一歩。

*記録:村田悠(一般社団法人ことばの診療所) http://kotoba-clinic.com/

アンケートより

  • 「支援」よりも「伴走」をしていくという点に、とても考えを改めさせられました。結果を追い求めず、寄り添うことを日常的に出来るようになりたいと思いました。

  • 現場で向き合う方々は、苦労の方がきっと多いと思いますが、それでも真に立ち向かっている姿をとても尊敬しますし、少しでも力になりたいと思いました。

  • 仁藤さんの活動に共感・感動。もっと聞きたいと思った。完璧な人間なんていない!でも困っている子ども(大人でも)に寄り添える人に私もなりたいと思いました。

  • とても心に残りました。仁藤さんの知的障害のある少女たちがひどい内容のAVに出てしまうのは、福祉作業所の時給400円の仕事ではなく、少しでも自立に近づけるくらい稼いで「普通」になりたい、自分を社会に認められたいという思いがあるから、というお話には胸がつまって泣いてしまいました。関野さんの「教会の前に立っていたら見知らぬ老人がこどものころシベリアで父親が亡くなった話をして泣き出した、自分の悲しいやるせない思いを聞いてほしいと思っている人はたくさんいる、10人いたら8人に裏切られる」というお話も印象に残りました。

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