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2017年度第2回「となりの難民、となりの起業家-海を渡ったこの地で、ともに暮らすこと」

  • 開催日:2017年8月18日
  • 会場:ルーテル東京教会


【主催】まちぽっと、高木仁三郎市民科学基金、難民起業サポートファンド
【協力】関野和寛氏(ルーテル東京教会牧師・牧師ROCKS)、早坂毅氏(税理士)、濱口博史氏(弁護士)
【助成】市民ファンド推進プログラム【助成プログラム】2016助成事業
* 宗教改革500周年記念事業

登壇

タン・スィゥさん(Swe Myanmarオーナー、在日ミャンマー市民協会代表理事)
チョモさん(大学生)
大河内秀人さん(見樹院・寿光院住職、パレスチナ子どものキャンペーン理事)
関野和寛さん(ルーテル東京教会牧師/牧師ROCKS)
吉山昌(難民起業サポートファンド、難民支援協会) *対談コーディネート

本編

2107年8月18日に日本福音ルーテル東京教会(東京都新宿区)にて「となりの難民、となりの起業家 ‐海を渡ったこの地で、ともに暮らすこと」が開催されました。登壇者は、かつて難民だったタン・スィゥさん、その娘さんで日本で生まれ育ったチョモさん、難民問題をはじめとして様々な社会的な取り組みをしている大河内住職、連続企画にご協力いただいている関野牧師です。

まず難民問題についての基本的な説明があった後に、タン・スィゥさんからお話しをお聞きしました。

「ミャンマーの軍事政権下時代は大学教員をしていました。80年代の民主化デモに参加していた際に反政府活動が弾圧され、捕まるか逃亡するかの二択を迫られてミャンマーから海外に逃れることを決めました。友人がいた日本に行く事を決意し、その友人が保証人として大使館に直接取り合ってくれたためビザを取得する事ができました。

現在日本にきて28年経ちます。最初は建設の仕事をしていました。当時ミャンマーにはまだ奥さんが残っていましたが、日本に呼ぶにあたり、働いていた建設会社の社長が保証をしてくれました。ミャンマーの軍事政権が少しだけ民主化陣営に移行しかけた頃に、ちょうど会社が遠方に移転することとなり、思案した結果、ミャンマーの民主化のために活動することと、当時まだ幼かった子どもの将来を考えて東京に残ることを決意して会社を辞めました。

その時にミャンマーに帰ることも考えたのですが、ミャンマーの知人に政権の実態は変わっていないため帰るにはまだ危険であることと、ミャンマーの国籍が剥奪されていた事を知ったため日本残留を決意しました。すでに会社を辞めていたので生活のために自営をすることにして、奥さんが料理上手だったこともあってミャンマー料理店を始めました。最初はとても大変でしたが、その後難民起業サポートファンドなどの様々なご支援をいただいて現在も続いています。2015年の選挙後にミャンマーの政治に変化がありましたが、まだ帰国するには危険だと考えています。」

タンさんのお話しの後は、ミャンマー料理を食べながら(すみません)関野牧師のお話と歌をお聞きし、次に娘さんのチョモさんからお話をお聞きしました。

「私は、日本に生まれ日本で育っています。小さい頃は外見を友人にいじられたりして、ミャンマーに対していい感情を持っていませんでした。しかし、今は小さい頃から習っていたミャンマーの伝統舞踊を踊ることもあるなど、ミャンマーに対して誇りを持っています。ミャンマーと日本の両方の文化が好きなので、将来は両方の国の架け橋になれればと思っています。ミャンマーでは現在、日本の建築技術とIT技術が普及しています。そこには将来デザインが必要になってくると思うので、大学でデザインの勉強をしています。

父は難民の中でも数少ない成功者の一人だと思います。実際には様々な状況に置かれた難民の方々がいるので、このような企画で難民のことをより知ってもらう事が大切だと思います。」

最後は、皆さんからお話をいただきました。まずは大河内さん。「私は1980年に仏門に入ったのですが、その時期がインドシナ難民の発生時期と重なっています。その頃からNGOと関わりを持ち、インドシナ/カンボジア難民のサポート活動をしていました。その後は、パレスチナ難民やバングラデシュの少数民族の方の支援などもしてきました。難民の大きな問題は、国家が人を保護しないことにあると思っています。難民に限らず国家に保証されていない人が日本にもたくさんいる中で、大切なことは市民社会の中に助け合いのネットワークを構築することではないかと考えています。」

次に関野さん。「難民の方も含めて、いろんな方が教会に助けを求めていらっしゃいます。大切なことは、誰かがその人に寄り添いサポートを続けることだと思います。残念ながら、全ての人の状況が改善するとは限りません。しかし、それでも最後まで寄り添っていくことが大切だと思っています。」

そしてタン・スィゥさん。「入管職員を含めて、日本では多くの人が難民問題に関する知識が疎いと思います。入管職員に経済的な理由で入国しようとしていると決めつけられ、残念に思った事もあります。しかし日本は自分にとって安全な国です。祖国に残って軍事政権に弾圧された人たちの実情を見ても、私は日本に来て良かったと思っています。」

アンケートより

  • タン・スィゥさんの人生、娘さんの人生が、これからより良きものになっていきますように。日本に住む難民の方のお話を聞く機会はあまりないので、貴重な機会でした。

  • 難民について、大学で勉強したことはあっても当事者の方の声を聞いたことはなかったので、リアルな話が聞けてとても興味深かったです。自分の中に問題意識を持って、これから生活していきたいと思い ました。

  • 「難民」と一言ですが一人一人の背景は違い、その一人のstoryを知れてよかった。講演会だけでなく、ごはんあり、飲みもあり、アットホームな雰囲気で楽しめました。ミャンマー料理おいしかったです。

  • このような企画をぜひ続けていただき、一人でも多くの日本の人たちが自分のこととして(もし自分が相手の立場だったらと)考えることができるようになれば嬉しいです。

  • タンさんのお話に感動しました、ぜひお店にいきたいと思います。お嬢さんの考え方がとてもしっかりされていて尊敬しました。

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