活動は下記をご覧ください


市民社会強化活動支援事業

NPO法立法過程記録の編纂・公開プロジェクト

NPO法20周年記念プロジェクト

NPO法20周年記念動画

市民自治ノート-NPOまちぽっとから

ソーシャルジャスティス基金

草の根市民基金・ぐらん

新宿市民ファンドネットワーク企画

もうひとつの住まい方推進協議会

過去のプロジェクトはこちら

明日へ基金

仕事の依頼はこちらから

HOME  >  トップ  >  新宿区区民討議会実施報告(2010年6月19‐20日)

新宿区区民討議会実施報告(2010年6月19‐20日)

2010年6月19‐20日、新宿区で区民討議会実施

まちぽっと、企画運営を担当

6月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、新宿区で自治基本条例案についての区民討議会が開催されました。討議会に参加したのは無作為抽出で選出された57名の区民です。討議参加者は、自治基本条例の骨子案から選ばれた6つのテーマについて熱心な討議を行い、意見をまとめました。これらの意見は骨子案を素案にするにあたって、参考にされることになります。

今回実施された区民討議会は、いわゆる無作為抽出の住民が一定のテーマについて討議を行い、意見をまとめる市民討議会といわれる市民参加の手法の1つです。普段声を上げる機会の少ない市民に参加するきっかけを提供し、世代や職業を越えて集い、話し合いその声を行政に届ける新しい形の市民参加の仕組みです。ドイツで行われている「プラーヌンクスツェレ」という市民参加の討議会がモデルとなっています。

日本では、2005年に千代田区で東京青年会議所(JC)千代田区委員会が、日本で最初の市民討議会を開催してから、各地のJCと自治体が共同して開催するなど、2009年度末で約90の事例を重ねてきています。まちぽっとは旧東京ランポ時代に最初の市民討議会の企画、運営に協力して以来、市民自治・参加の手法として、討議デモクラシーのひとつの形態である市民討議会の調査研究と推進・普及に取り組んできました。市民討議会については、条例制定、地域住民に影響の大きい事業計画などの決定にあたり市民一般の意向を公正に民主的に集約し、確認する手法として有効だと考えています。

今回、新宿区が自治基本条例の検討にあたり、初めて市民討議会方式を取り入れることとなり、この2月にプロポーザル方式の運営委託事業者の公募を行いました。まちぽっとも応募し、選定審査会を経て区民討議会の企画運営について事業委託を受けることになりました。

新宿区では、自治基本条例の検討を区民、区議会、区(行政)の三者が協働で取り組んでいるのが特徴です。このように三者が同じテーブルについて検討の場(「新宿区自治基本条例検討連絡会議」)を設け、共同して一つの条例を立案していく試みは、全国でも初めてです。そして、自治基本条例の制定について市民討議会方式で一般の住民の意見を聴くこともほとんど例がありません。

まちぽっとでは、区民討議会の実施について、主催者となる自治基本条例検討連絡会議の委員から6名と学識経験者・専門家4名の計10名による準備会を4月に設置し、企画運営にあたりました(準備会の議事概要は新宿区ホームページ http://www.city.shinjuku.lg.jp/ 参照)。討議会の参加者は無作為抽出で選出された1500名に依頼し、そのうち参加希望者は156名と10%を超えました。希望者が10%を超えたことも市民討議会では初めてのことです。新宿区の住民の参加意識の高さがうかがえます。

討議会の定員をはるかに超えたため、公開抽選会を行い定員の60名を選出しました。このうち討議会に参加したのは57名でした。キャンセルは3名で、定員の5%でしたが、他の事例では定員の2割程度のキャンセルが出るといわれるのに比べて、はるかに低いことも今回の特徴です。参加者は最高齢89歳から最若年19歳で、年代別の人数もバランスのとれが構成になりました。57名の参加者は10グループ(1グループ5~6名構成)に分かれ、次のようなかたちで討議をすすめました。

①討議参加者のグループ分け

参加者は10グループに編成され、そのうち5グループずつAブロック、Bブロックに分かれ、グループのメンバーチェンジはブロック内で行う。

②専門家などによる情報提供

討議の前にテーマに沿った様々な情報提供を行う。情報は、討議に偏りが生じないよう、多角的な意見を聞いていただくように配慮する。

③参加討議者だけで討議

討議は参加者だけで行い、ファシリテーターなど議論の進行役を配置しない。討議の進行についての質問には各ブロックごとに1名スタッフが付き回答するが、討議には参加しない。2日間で6つのテーマについて討議を行うが、1テーマ毎にメンバーチェンジ(シャッフル)をするので、様々な方々と偏りなく意見交換・討議ができる。

④意見集約と投票

グループ討議の結果を模造紙(討議ボード)にまとめながら記入し、グループごとに意見のまとめを発表する。参加者は各グループの発表を聞き、共感できる意見に対し、各自で投票を行う。投票用紙を集計し、各グループがまとめた意見の得票数を掲示する。

討議会プログラム

討議会は19,20日の両日とも10時開会、17時閉会(1時間の昼食休憩)で、下記のように1日に3つ、合わせて6つのテーマを設定し、討議を行いました。

第1日目/6月19日(土)10~17時 第2日目/6月20日(日)10~17時
辻山幸宣氏(検討連絡会議座長)のビデオレター 辻山幸宣氏(検討連絡会議座長)講演「自治基本条例とはなにか」
討議テーマ①自治基本条例の基本理念
討議テーマ④議会の役割
情報提供(30分)

・条例骨子案に関する説明
・区民委員、議員委員、職員委員から補足説明
・質疑応答

情報提供(25分)

・職員委員から骨子案に関する解説
・区民委員・議員委員から補足説明
・質疑応答

討議(45分)

自治基本条例に盛り込むべき理念として重要と思うことを5つ以内にまとめる。

討議(50分)

議会の役割として盛り込むべきと思うことについて3つ以内にまとめる。

グループ発表(15分) グループ発表(15分)
投票・昼休み(60分) 投票・昼休み(60分)
討議テーマ②区民の権利と責務
討議テーマ⑤行政の役割
情報提供(30分)

・区民委員から骨子案に関する解説
・議員委員・職員委員から補足説明
・質疑応答

情報提供(25分)

・職員委員からの骨子案に関する解説
・区民委員・議員委員からの補足説明
・質疑応答

討議(55分)

区民の権利と責務として盛り込むべきと思うことをそれぞれ3つ以内にまとめる。

討議(50分)

行政の役割として盛り込むべきと思うことについて3つ以内にまとめる。

グループ発表(20分) グループ発表(15分)
投票・休憩(15分) 投票・休憩(15分)
討議テーマ③住民投票制度について
討議テーマ⑥地域自治組織について
情報提供(30分)

・伊藤雅春氏(区民討議会準備会委員)による解説
・議員委員から骨子案の説明
・質疑応答

情報提供(30分)

・行政の担当職員から各自治組織の位置づけと地域自治における区の方針を解説
・区民委員
・議員委員から補足説明
・質疑応答

討議

住民投票の対象として新宿区において想定される課題を3つまであげる。(住民投票の条例化は必要ないという選択肢を選ぶことも可能です)

討議(60分)

みなさんが地域自治において取り組みたいと思うことはなにか。また、どのようにすればより多くの人が地域自治組織に参加することができると思うか。それぞれ3つ以内にまとめる。

グループ発表(15分) グループ発表(20分)
グループ発表(20分) 投票(10分)

認定特定非営利活動法人 まちぽっと
160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル501
TEL:03-5941-7948 FAX:03-3200-9250