市民による豊かな地域社会づくりを応援します

通学路・生活道路の安全確保に向けた対策はなぜ進まないのか

伊藤久雄(NPO法人まちぽっと理事)

昨年(2021年)6月、千葉県八街市で小学生の列にトラックが突っ込んで児童5人が死傷した事故など、全国的に小学生が被害にあうケースが発生している。昨年9月といえば、第11次交通安全基本計画(交通事故のない社会を目指して)が3月29日に策定、公表されたばかりであった。
 国(国土交通省や文部科学省)も手をこまねいていたばかりではない。文部科学省は2019年(平成31年)3月、「通学路の交通安全の確保の徹底について」(事務連絡)を各都道府県・指定都市教育委員会学校安全主管課等に発出している(同様の通知は2013年(平成25年)にも発出している)。また国土交通省も2019年(平成31年1月)、「通学路・生活道路の安全確保に向けた道路管理者による対策実施事例」を作成、公表している。
 そこで本稿ではこの通知や事例集などの主な内容を概観した上で、自治体の取組みが進まない現状を考えることとしたい。


本文⇒こちら(pdf)