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札幌市「町内会に関する条例」の検討(パブコメ実施中)と自治会・町内会等に関する条例の現状と課題

伊藤久雄(NPO法人まちぽっと理事)

札幌市はそのホームページで、(仮称)札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例(素案)を検討していること、パブリックコメントへの意見を募集していることについて、以下のように述べている。
『札幌市では、少子化、超高齢社会など、これまで経験したことのない時代の転換点を迎え、子育てや高齢者の見守りといった様々な場面において、地域の絆の重要性が増しております。
 今後も安全で安心な暮らしやすいさっぽろのまちを実現していくためには、地域コミュニティの中核を長年担っている町内会・自治会等(以下、「町内会」という。)の活動が重要です。しかし、近年、居住形態や生活様式の変化などにより、多くの町内会では加入率の低下や役員の高齢化、担い手不足などの問題に悩まれています。
   以上のような状況を踏まえ、札幌市では、町内会の意義や重要性について、町内会、地域住民、事業者、市が共に認識し、世代を超え、時代を超えて共有していくための「(仮称)札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例」について、検討を行っております。』
 パブリックコメントの意見募集期間は令和4年(2022年)6月29日(水曜日)から令和4年(2022年)7月29日(金曜日)までとなっているが、本稿では条例素案を紹介するとともに、全国や都内の自治会・町内会等に関する条例の現状と課題を考えたいと思う。

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