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犯罪被害者等支援条例の動向と明石市の条例改正案にみる課題

伊藤久雄(NPO法人まちぽっと理事)

 兵庫県明石市は、犯罪被害者遺族への損害賠償金が支払われない場合に立て替える制度について、上限を現行の300万円から1千万円へ引き上げる条例改正案を明らかにした。2022年度中にも市議会へ提出する。
 見舞金に当たる遺族への「支援金」についても、隣接する播磨町の金額に合わせ、現行の40万円から60万円に引き上げる。また、加害者が心神喪失状態などで刑事責任を問われなかった場合、被害者遺族へ支給する「特例給付金」について、現行の20万円から60万円にする。(詳しくは参考資料、神戸新聞記事参照)
 そこでこの機会に、都内自治体の犯罪被害者等支援条例の動向について報告するとともに、昨年公表された東京弁護士会会長声明などから、犯罪被害者等支援条例を全市区町村に広げるための課題を考えたいと思う。

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