神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~を読む
伊藤久雄(NPO法人まちぽっと理事)
神奈川県は10月21日、神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~を公布した(条例施行は平成5年4月)。神奈川県は、条例制定の経緯を次のよぅに述べている(神奈川県ホームページ)。
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平成28年7月26日、県立障害者支援施設である津久井やまゆり園において、19名の生命が奪われるという大変痛ましい事件が発生しました。県はこのような事件が二度と繰り返されないよう、県議会の議決を経て「ともに生きる社会かながわ憲章」を定め、ともに生きる社会の実現を目指すとともに、津久井やまゆり園の再生と当事者目線の障がい福祉の推進に取り組んできました。障がい者一人ひとりの立場に立って、その望みや願いを尊重し、支援者や周りの人が工夫しながら支援することで、障がい者のみならず障がい者に関わる人々の喜びにつながり、その実践こそが「当事者目線の障がい福祉」であるとの考えに至りました。このような認識の下、当事者目線の障がい福祉の推進が「ともに生きる社会かながわ憲章」の実現につながるものと確信し、本条例を制定しました。
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そこで本稿では、県民意見募集の結果等や条例概要などから、障がい当事者や家族、支援者、支援団体、神奈川県民等がこの条例をどのように受け止めているのかなどを中心に、私(伊藤)なりに読み込んでみたいと思う。
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