過去最大規模の東京都2023年度予算(一般会計)の特徴と課題
伊藤久雄(NPO法人まちぽっと理事)
1月27日に発表された東京都の一般会計の予算規模は、前年度比2,400億円の増と、過去最大規模となった。これは、都税収入が企業収益の持ち直しによる法人二税の増などにより、約5,700億円増加となったことが大きく、やはり過去最大の6兆2,010億円となった。政策的経費である一般歳出は、前年度比1.6%増の5兆9,354億円となった。さらに2月14日には補正予算が追加発表された。
※一般歳出-一般会計のうち公債費および特別区財政調整会計繰出金、地方消費税交付金など税の一定割合を区市町村に交付する経費(税連動経費)などを除いた歳出をいう。
このような膨大な東京都予算の特徴や今後の課題について、都(小池知事)が強調する
「チルドレンファースト社会の実現、都市の強靱化、脱炭素社会の実現に向けた取組など、大都市東京が抱える課題の解決に向け「未来への投資」に大胆に財源を振り向けており、都政のあらゆる分野の施策をバージョンアップすることで、新たな時代に先鞭をつける対策を総合的に講じる」ことになっているのかどうかなどの視点から課題を探ることにする。
本文⇒こちら(pdf)