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GLP昭島プロジェクト・玉川上水南側地区の地区計画策定について

伊藤久雄(NPOまちぽっと理事)

 本稿は、さる8月5日に昭島市で開催された学習会にレジメとして提出したものである。玉川上水南側地区はJR昭島駅と玉川上水に挟まれた、およそ80haに及ぶ広大な地域でゴルフ場や代官山樹林などがあるが、今、GLP昭島プロジェクという大規模開発が計画されている。

 その現状は以下のとおりである。

  • GLP昭島プロジェクト事業者によるGLP昭島プロジェクト計画概要に関する説明会の実施 全4回(令和4年2月10日、11日、12日)
  • 東京都環境影響評価条例に基づき、昭島特定目的会社から東京都に対し「昭島プロジェクトに関する環境影響評価調査計画書」が低シュルされた(令和4年10月5日)
  • 同 環境影響評価調査計画書の縦覧(令和4年10月14日から同24日まで)
  • 東京都環境影響評価条例に基づき、関係市長の意見として11月2日付けで意見書を提出。
  • 昭島市 昭島特定目的会社(取締役)、日本GLP株式会社(代表取締役社長)あて、市長名で要請書提出(令和4年11月10日)
  • 昭島市 玉川上水南側地区の地区計画策定に関する懇談会を開催、「課題」と「まちづくりについての基本的な考え方」、今後のスケジュールなどを提起(令和5年7月20日、令和5年7月22日)
  • 事業者による懇談会の開催(令和5年8月18日、19日予定)

なお昭島市長は今年の3月議会の施政方針で、本開発計画について以下のように述べている。

<令和5年度施政方針(市長)>

玉川上水南側に広がるゴルフ場等における、民間企業による大規模開発計画でありますが、「環境との共生」をまちづくりの理念の一つに掲げる本市にとりましては、大変課題のある計画と認識しております。

昨年10月、事業者は、本事業に係る、東京都条例に基づく環境影響評価調査計画書を提出しております。これを受け、本市では、翌11月、広範な分野にわたる意見書を東京都に提出し、併せて、事業者に対しましては、本市のまちづくりを理解し、市民の皆様の切実な思いを受け止めた事業計画とすることを要請しております。

 今後の経緯を注視していきたいと思う。

本文⇒こちら(pdf)