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論文紹介:第9期介護保険事業計画の論点

伊籐久雄(NPOまちぽっと理事)

 本論文の著者と掲載誌は以下のとおり。

〇 著 者:鏡 諭さん(法政大学大学院公共政策研究科 兼任講師)

〇 掲載誌:ひと・まち №.79 (認定NPO法人市民シンクタンクひと・まち社 発行)

 第9期護保険事業計画は2024年4月からスタートする。厚生労働省介護保険部会での議論は「いずれも給付の縮減と負担の増にかかる検討が進められている」と鏡さんは指摘し、次のように述べる。

 『財務省や厚労省で進められている給付と負担の議論は、介護保険がさらに脆く信頼を得られない制度になる危惧がある。したがって、自治体はそれらの議論に付き合う必要はなく、むしろ地道に市民生活を支援するための制度として地域支援事業等を使って、必要な仕組みを整備していく事が重要である』。

 その上でたとえば『重度認知症は保険制度から外して、公費による支援に変えていく必要がある。特に高齢者の緊急預かり、緊急支援員、要援護高齢者調査、医師による初回訪問制度、医療受診勧告権等の制度化が求められる』ことを提起され、「それぞれ自治体では具体的な政策の実施が求められる」と述べている。

 2ページの論文なので、ぜひ精読されることをお勧めする。

本文(第9期介護保険事業計画の論点)⇒こちら(pdf)