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論文紹介 福島第一原発事故からの復興をめぐる 富岡町民の意識と分断―「帰町者」「避難者」「転入者」の違いに注目して

伊藤久雄(NPO法人まちぽっと理事)

 標記論文の掲載誌と著者は以下のとおり。
・掲載誌:月刊「自治総研」2024年3月号
・著者:高木竜輔氏(尚絅学院大学准教授)

 本論文は福島県富岡市民を避難者、帰町者、転入者の3つの属性に分けてアンケート調査し、分析しているところが特徴である。私も昨年秋に大熊町を訪ねて以来、避難者、帰帰還者、移住者に注目しているが、問題意識が重なるところがあり、ここで紹介したいと思った次第である。
ただし私は「移住者」としているように、転入者には旧町民以外の復興事業等従事者と首都圏等からの移住者とがあり、両者を分けて考えている。それは、事業従事者は現在従事している仕事が終われば転入前の住所に帰ること、つまり定住しないと考えるからである。
いずれにしても、3つの属性に分けてアンケート調査し、分析しているところは重要だと考える。ただし、ここでの紹介は私が関心のある課題が中心になっているので、ぜひ全文を読んで頂きたいと思う。

本文 ⇒こちら(pdf)