孤立・孤独対策推進法の施行と今後の課題
伊籐久雄(NPO法人まちぽっと理事)
昨年成立し公布された孤立・孤独対策推進法は、今年4月1日に施行される。改めて孤立・孤独対策推進法の解説や取組みの現状と課題を考えたい。
実は、孤立・孤独対策推進法の所管は内閣官房:孤独・孤立対策担当室(孤独・孤立対策担当大臣)であった。しかし「あなたはひとりじゃない」という孤独・孤立対策担当室のHPを開くと、まもろうよ こころ(厚生労働省HP)、子供のSOSの相談窓口(文部科学省HP)、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(内閣府HP)、児童相談所・児童相談所虐待対応ダイヤル(こども家庭庁HP)、DV相談ナビ:#8008(はれれば)(内閣府HP)、よりそいホットライン(よりそいホットラインHP)、支援情報検索サイト、SNS等による相談(厚生労働省HP)などが並べられている。
ただし、孤立・孤独対策推進法によって設置される「孤独・孤立対策推進本部(重点計画の作成等)」は内閣府に置かれる。孤立・孤独対策の推進はすべての省庁、すべての自治体部署に関わる総合的な取組みでなければならない。しかし現状は「司令塔」がはっきりしないのではないかと思わざるを得ない。関係者の皆さんの意見を伺いたいと思う。
本文 ⇒こちら(pdf)