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「秋田市におけるコンパクトシティ政策の揺らぎ」を読む

伊籐久雄(NPO法人まちぽっとスタッフ)

 本稿で取り上げた論文と著者、掲載誌は以下のとおりである。
〇 論文;秋田市におけるコンパクトシティ政策の揺らぎ―市郊外開発にむけた基本計画の策定過程における県と市の対立―
〇 著者:寺迫 剛氏(ノースアジア大学講師)
〇 掲載誌:月刊自治総研(自治総研通巻551号 2024年9月号) 発行:公益財団法人地方自治総合研究所
ここで取り上げるのは、著者が秋田県を「収縮する日本の最前線たる秋田県」として位置づけ、穂積市長の施政が推進してきたコンパクトシティ政策を検証するとともに、2025年に予定される秋田市長選と秋田県知事選は、コンパクトシティ政策の施策過程に決定的な影響を与えるとした上で、「秋田市民や秋田県民そして国内外からの来訪者にとって納得のいく「まちづくり」が求められる」とされているからである。
 秋田市のコンパクトシティ政策の行方は、秋田県のみならず他の道府県にも少なからず影響を及ぼすと考えられるとともに、唯一人口増がすすむ東京都の「一極集中」問題の論争にも波及すると私は考える。

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