道路の雑草対策 北九州市と奈良県五條市を比較する
伊籐久雄（ＮＰＯ法人まちぽっとスタッフ）
北九州市が「雑草を生えなくする「防草対策」へ転換」するという記事をみて驚いた。北九州市の発想は、雑草が生えている中央分離帯などにコンクリートを打つのが「防草」ということらしい。経費の削減にはなるだろうが、降水が地下に浸透せずに下水に流れ込むことは、洪水対策や景観の観点からみてどうなのか？ 検証が必要だ、と私が書いているブログ（市民自治ノート）にコメントを載せた（2024年10月2日）。
その後、道路の雑草対策に関する論文等を検索したところ、「自治体による雑草抑制対策の取組について」（五條市役所、邨井崇史・中上尚人氏）という論文をみつけた。内容は北九州市とは発想がまったく異なっている。
本稿では両市の考え方や取組みを紹介し、今後の課題を考えたいと思う。
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