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2025年度東京都予算の課題-災害対策を中心に

伊籐久雄(NPO法人まちぽっとスタッフ)

 さる1月31日、2025年度東京都予算案が発表された。一般会計は総額9兆円余で 4年連続過去最大になっている。都は令和7年度予算を、「不確実性が高まる社会情勢の中、『成長』と『成熟』が両立した持続可能な都市の実現に向けて、全ての人が輝く東京の未来を切り拓く予算」と位置付け、次の点を基本に編成したとしている。
1 東京のポテンシャルを最大限活かし、「ダイバーシティ」、「スマート シティ」、 シティ」の3つのシティを進化させ、「世界で一番の都市・東京」の実現 に向けた施策を積極的かつ着実に展開すること
2 都民が実感できるクオリティ・オブ・サービスを向上させるため、DXなど新たな 視点で業務の見直しを進め、持続可能な執行体制の構築を図りつつ、無駄を一層無くす取組を強化し、強靱で持続可能な財政基盤を堅持すること
 本稿では、主な取組みの1つである「世界一安全・安心で強靭な都市」について、考えたいと思う。私(伊藤)は、東京は「世界一脆弱な都市」の1つだと思っているので、都の2025年度予算案をみながら、都の災害対策の課題を考えるものである。なお最後に、都の財政や財政情報の現状について、私の考えていることを述べたいと思う。

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