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阪神淡路大震災以降の災害関連死の状況と課題

伊籐久雄(NPO法人まちぽっとスタッフ)

 災害関連死が最初に注目されたのは、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震であった(最大深度7)。被災した精神的ストレスや疲労が重なる中、死者68人中、実に52人が災害関連死であった。中でも注目されたのが肺塞栓症(はい・そくせんしょう)、いわゆるエコノミークラス症候群でであたた。地元の医師の調査では7人が亡くなっている。その全員が車中泊で避難生活を送っていた。
 あらから20年、熊本地震では中越地震を上回る関連死が、さらに昨年2024年の元日に発生した能登半島地震でも災害関連死が続いている。本稿では、阪神淡路大震災以降、今日に続く災害関連死の状況を振り返り、今後の発生が確実に予測される大地震、大災害時の災害関連死の課題を考えたいと思う。

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別紙(首都圏4都県の建築と土木職員数)