『マンション高騰の真実~都市部の「非居住化」が街を壊す』
(中公新書ラクレ)を読む
伊藤久雄(NPO法人まちぽっとスタッフ)
本書は8月10日に発売されたばかりの新書である。著者は野澤千絵さん(明治大学政治経済学部政策学科教授)。自らの登記簿徹底調査等に裏打ちされた「非居住化」の実態を赤裸々の明らかにする。その鋭い分析に圧倒される。ぜひお薦めしたい本である(8月21日付け「市民自治ノート」)。
本書は、東京、大阪、京都、神戸、札幌などに広がる「非居住化」を「脅威」と捉え、登記簿等を徹底解析し、国内外の富裕層や法人が、新築のみならず中古まで買い漁っている実態を明らかにした。そして非居住化問題は、この先、マンション管理や都市政策に多大な影響を及ぼしかねないとして、「住むための住宅」への原点回帰の方策を提起する。
本書の手法の一つである「登記簿調査」は、私(伊藤)がやりたいと思ってできなかった手法である。20数年も前のことであるが、その時のことを思い出すながら、都市政策としての問題提起を共有したいと思う。
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